解説

主な測定項目

測定項目 説明
微小粒子状物質
(PM2.5)
大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、粒径が2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1mmの千分の1)以下の微小粒子のことです。肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。
光化学オキシダント
(Ox)
大気中のオゾン、パーオキシアセチルナイトレート(PAN)等の酸化力の強い物質(二酸化窒素を除く。)の総称です。工場・事業場、自動車などから発生する窒素酸化物、炭化水素系物質(主に非メタン炭化水素)等が強い日射を受け、光化学反応を起こして発生します。
気象などの様々な影響を受けると光化学スモッグとなり、目がチカチカしたり、のどが痛いなどの被害を引き起こします。
窒素酸化物
(NOx)
窒素酸化物は、燃料などが燃焼する際に、空気中に含まれる窒素(N2)が酸化することにより発生します。主な発生源は工場・事業場、自動車ですが、家庭用の燃焼機器からも発生します。その大部分は二酸化窒素(NO2)と一酸化窒素(NO)です。
二酸化窒素は高濃度になると呼吸器に影響を及ぼします。
浮遊粒子状物質
(SPM)
大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、粒径が10マイクロメートル以下の粒子を浮遊粒子状物質(SPM)と呼びます。主な発生源は、工場・事業場、自動車から排出されるばいじん(粒子状の物質)です。
また、硫黄酸化物や窒素酸化物などのガス状物質が大気中で変化してできる粒子(二次生成粒子)や土壌粒子、海塩粒子なども原因となります。
この浮遊粒子状物質は、肺や気管等に沈着して、呼吸器に悪い影響を及ぼします。
二酸化硫黄
(SO2
主に重油など硫黄分を含む燃料が燃焼するときに発生するものです。また火山の噴煙にも含まれます。
高濃度のときは目の粘膜に刺激を与えるとともに呼吸機能に影響を及ぼすといわれています。
一酸化炭素
(CO)
一酸化炭素は、不完全燃焼により発生します。発生源の多くは自動車の排ガスです。
血液中のヘモグロビンと結合して、酸素運搬機能を阻害する等の影響があります。
非メタン炭化水素
(NMHC)
メタン(CH4:都市ガスなどに含まれる。)を除く炭化水素系物質の総称です。主な発生源は工場・事業場、自動車などで、光化学オキシダントの原因物質のひとつとなっています。

環境基準・環境目標値

環境基準

環境基準は人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準として、環境基本法に基づき定められています。大気汚染物質については、二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダント、微小粒子状物質等の環境基準が定められています。

大気汚染に係る環境基準(環境省)

環境目標値

大気の汚染等に係る環境上の条件について、市民の健康を保護し、及び快適な生活環境を確保する上で維持されるべき目標として、名古屋市環境基本条例に基づき「市民の健康の保護に係る目標値」と「快適な生活環境の確保に係る目標値」の二つの目標値を設定しています。

名古屋市環境基本条例に基づく大気環境目標値(名古屋市)

測定局・測定項目情報

測定局 種別 管理 所在地
二酸化硫黄
SO2
窒素酸化物
NOx
一酸化炭素
CO
浮遊
粒子状物質
SPM
光化学
オキシダント
Ox
全炭化水素
THC
微小
粒子状物質
PM2.5
風向・風速
WD
WV
温度・湿度
TEMP
HUM
紫外線
UV
国設名古屋大気環境測定所 一般 千種区鹿子殿21-1
城北つばさ高校 一般 北区福徳町字広瀬島350-4
名楽町 一般 中村区名楽町4-7-18
滝川小学校 一般 昭和区滝川町131
八幡中学校 一般 中川区元中野町2-11
富田支所 一般 中川区春田三丁目215
惟信高校 一般 港区惟信町2-262
白水小学校 一般 南区松下町2-1
守山保健センター 一般 守山区小幡一丁目3-1
大高北小学校 一般 緑区大高町字町屋川1
天白保健センター 一般 天白区島田二丁目201
上下水道局北営業所 自排 北区田幡二丁目4-5
名塚中学校 自排 西区新福寺町2-1-2
若宮大通公園 自排 中区大須二丁目404番地先
熱田神宮公園 自排 熱田区旗屋一丁目10-45
港陽 自排 港区港陽一丁目1-65
千竈 自排 南区汐田町1304
元塩公園 自排 南区元塩町2

※種別欄の「一般」は一般環境大気測定局を、「自排」は自動車排出ガス測定局を表します。

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